ses inサンフランシスコ・・・は寒かった
ses(検索エンジンの3日間カンファレンスイベント)参加で、
サンフランシスコに来ています。
ものすごく寒いです。
夜なんぞ日本の秋から冬を思わせるほどです。
半端じゃありません。
社内英語塾の成果もあって、
会話がだいぶ聞けるようになったのはとてもよい収穫でした。
週に1度のたった2時間ですが、
やらないよりははるかにましですね。
竹内謙礼さんが、
「語学とダイエットはお金で買えない」
といっていましたが、
至言です。
ひたすら我慢して継続するのが唯一の解なんですね。
さて、
明日からはカンファレンスが始まりますが、
日本からも業界の方々がたくさん来ていますね。
ほとんどの方々はseo系で、
ppc系はいつも私だけで寂しいのですが、
(ランディングページのネタの時だけ合流する)
がんばって聞いてきます。
sesにおけるppcセッションのパターンは、
だいたいわかっています。
・ツール系
・数値分析系
・クリエイティブテスト系
のだいたい3種類で、
ツール系はキーワード収集とか、
自動入札とかの話ですが、
たいていつまらないです。
数値分析系は、
ごくたまにすばらしい情報が出てきますが、
確率10%~15%くらい。
ただし、数値好きアメリカ人らしく、
詳細な分析が出てくることは多いです。
昨年は、
「品質スコアの1と10ではどれだけコスト差があるか」
という実験データなどは面白かったです。
クリエイティブ系は、
広告文もランディングページも、
正直それほどレベルは高くなく、
統計有意なんてまったく考えていないabテスト例などが、
よく出てきてしまうのは日本もアメリカも同じです。
ただし、5%くらいの確率でよい情報も出てきます。
消費者のトレンドなんかは参考になります。
(最近のネットユーザーはこういう表現を好む、といった内容)
このような感じで、
ppc(キーワード広告)の分野は、
実例があまり出てこないのもあり、
いつもすばらしいセッションがなされているわけではないのですが、
seo、ppc、ソーシャルメディア、ローカルサーチ、モバイルなど、
俯瞰して眺めると、
「全体的な流れ」
は確実にわかってきます。
日本よりアメリカが、
だいたい1年半は需要も供給も早く動きますので、
ある意味で未来の動きが見える訳です。
facebookやtwitterといった話は、
2008年の時点でsesではかなり盛り上がっていました。
2009年~2010年にかけて、それらが日本で盛り上がりましたね。
しかし、
2011年の今年はアメリカではtwitterの話題は盛り上がってません。
facebookと、google+、
という大きな流れに、どう検索を(seoとppc)からめて考えるか、
というのが主流のようですね。
アメリカ=日本
ではもちろんないのですが、
大きな時代の流れは確実にわかります。
マーケターにとっては、
1対nの形になるレバレッッジのかけられる広告プラットフォーム、
たとえばgoogleアドワーズで、
すべての広告を出せるようになった方がありがたいのですが、
日本にいたっては、
検索はヤフーとgoogle、
ソーシャルもmixi、twitter、facebookとあり、
2ちゃんねるはいまだ健在で、
動画もyoutubeだけではなく、ニコ動や人気だったり、
またブログのシステムを提供する会社が力を持っていたりと、
ユーザーがとても分散しているのが現状です。
市場は拡大していることは間違いないのですが、
現状がマーケティングにとって悪である「分散」の時代であることは、
間違いありません。
日本が今度、
「分散」に向かうのか、「集約」に向かうのか。
どのようなネット市場になるのか?
を見極めるため、
3日間しっかり聞いてきます!