Google instant使ってみた。果たして善か?悪か?
Google instant、
がアメリカですでに実装されていますね。
(日本ではまだですが、順次使えるようになるようです)
キーワードを入力中に、
検索結果がパパっと変わっていくというもの。
で、
さっそく使ってみました。
私はキーワード広告(PPC)の広告主の立場ですから、
仮説としては、
「ビッグキーワードの広告ばかりが、
(短い言葉のうちに検索結果が出てしまうわけだから)
クリックされてしまって、
ROIが悪化してしまうのでは?」
ということを危惧していました。
使ってみた結論としては、
やはり、
3語以上のニッチキーワード、
ロングテールキーワードの広告のクリック率は若干下がってしまうだろうな、
と思われます。
結果的には、
アカウント全体のCPAの悪化の可能性はないとはいえません。
ただし、
単体のビッグキーワードに集中していたキーワードが、
2語のミドルキーワードに振り分けられ、
CPAが良化する可能性はなくもないかな、とも思います。
全般的には、
インプレッション数の増加、
広告露出機会が増えることは間違いないので、
これはこれでよいのかも知れません。
月額数万円の予算で、
ニッチキーワードだけで勝負しているような、
小規模広告主はクリック数が減少するかもしれませんね。
例をあげていきましょう。
私が、
「黒いトイプードル」
を調べたい場合、です。
英語では、
「toy poodle black」
です。
まず、「toy」と入力した時点で、このような画面になります。
「toy story」が出てきてしまっていますね。
次に、「toy poodle」まで入れると、このような画面になります。
「poodle」は出てきているのですが、画像はトイプーのホワイトばっかりで、
私のお目当てのブラックではないです。
もちろん、検索窓の下のサジェスチョンにも「black」なんてのは、
でてきません。
困ったものです。
次に「toy poodle b」まで入力したところの画面。
ほしいのは「black」なのに、
「breeder」とかが検索結果に出てきてしまっていますね。
「toy poodle bl」まで入力すると、
ようやくお目当てのブラック(黒)ちゃんが検索結果にも、
サジェスチョンにも出てきました。
とまあ、
こんな感じで、
「検索ユーザーが本来ほしい情報にたどり着く前に、
ころころといろんな検索結果を強制的に見せられる」
という状況になるので、
キーワード広告の広告主としては、
なんともいいような、悪いような、
複雑な気持ちになりますね。
私個人としては、
ニッチキーワードの設定と、
そのピンポイントキーワードでのコンバージョンが、
キーワードマーケティングの醍醐味だと思っているので、
この流れは少々残念ではあります。
でもまあ、
よい面もあるでしょうから、
これからいろいろ検証していきたいと思います。
今すぐできる具体施策としては、
Googleサジェスチョン(検索窓の下に出てくる候補)キーワードは、
重要度が増す可能性があるので、
順位をあげること、
そもそも広告出稿してなければ広告グループ設定すること、
が必要になりますね。
(Googleサジェスチョンのキーワードは、
APIでも取得可能です)
なお、
この、「Google instant」ですが、
設定を、オフにするのは、至極簡単です。
こちらの動画を参考ください。
あと、
なんで日本にいながらアメリカの検索結果を出せるんだ?
という疑問のお持ちの方は、
メールでもいただければお答えします。