フレーズ一致か?絞り込み部分一致か?
昨日、
Googleアドワーズの「絞り込み部分一致」のブログを書いたところ、
「フレーズ一致でカバーした方がよいのでは?」
という質問を受けました。
確かに、
現在のGoogleのフレーズ一致は、
単体のキーワードで、フレーズ一致設定をすると、
絞り込み部分一致と同じ動きをします。
(※同じ動きをしないこともあることが、
後日判明しました)
(わかりずらい話ですね。。。)
フレーズ一致なら、
オペレーションも楽なので、
この方がよい面もありますが、
フレーズ一致設定で、複合キーワードで逆転パターンを登録してない場合、
(中間にはさまる形も)
広告が出なくなるので、
キーワードの設定漏れがあると、
機会損失リスクが発生します。
すべてのキーワードをひっくり返して、
登録していくのは、
極めて非効率です。
しかし、
絞り込み部分一致も、
オペレーションコストがかかるので、
どちらが効率がよいかは、
アカウント構造、
ビジネスモデル、
キーワード市場構造(複合キーワードが多い、少ない、ロングテールキーワードが多い、少ない、など)
によるので、一般理論化は難しい、
というところだと思います。
この点は、私たちも研究中です。
また、
フレーズ一致運用だけ、にしてしまうと、
現在の拡張一致ともいうべき部分一致で、
新しいキーワードを発掘してくれる機会損失も、
生まれてしまいます。
・・・という複雑怪奇な話ですが、
わかる人はどれくらいいるのでしょうか。
とにかく、
Googleアドワーズは、
部分一致の定義を変更して拡大解釈に機能変更すべきではなかったと思います。
この点は明らかな失敗なのではないでしょうか。
広告主は大変混乱しているし、
検索ユーザーも、
「セブンイレブン茂木店」という検索キーワードに、
「模擬店」の広告が出ていたら、
著しく関連性が低いわけですから、
検索エンジンとしての信頼を失うでしょう。
「広告も検索結果である」
というGoogleのポリシーに明らかに反するのではないでしょうか。
部分一致はそのまま残し、
新たに「拡張一致」という機能を新しく作れば、
このような混乱はまだ少なかったはずです。
少なくとも、広告出稿側は、
混乱はなかったでしょう。
最近の検索エンジン業界において、
広告代理店とサプライヤーは、
売上のみを追いすぎている傾向があると思います。
広告主は、
効果がなければ出稿をやめてしまいます。
縮小均衡のリスクを考えるべきなのではないでしょうか。
拡張機能は素晴らしい面もあるのですから、
部分一致の定義を一方的に変更するのではなく、
堂々と新メニューとして出すべきでした。
この点は非常に残念です。
今からでも遅くないので、
Googleアドワーズには、キーワードマッチの機能を、
現在の、
「部分一致」
「絞り込み部分一致」
「フレーズ一致」
「完全一致」
から、
「拡張一致」
「部分一致」
「フレーズ一致」
「完全一致」
という4種類に変更すべきだと思います。