誰が世界を変えるのか
現在、
私はビジネスの方は一時お休みし、
ある法改正のための、
非営利のボランティアに携わっています。
仲間とともに活動して、
1年半が経ちますが、
議員への陳情、説明、勉強会などを通じ、
ついに、
先日、大臣が法改正への意向を示す、
コメントを正式に法務委員会で出しました。
いままでやってきたことは、
無駄ではありませんでした。
国の法律を変える、
社会を変える、
ということは、
本当に大変なことです。
まず、
極めて将来が不確実です。
「何をすれば法律は変わるのか」
なんて方程式はないから、
です。
国や社会を動かすためには、
様々な利害関係者との対話や手続き、
認知してもらう地道な活動が不可欠で、
ビジネスのノウハウ、効率性や戦略なんてものは、
まったく役に立ちません。
どころか、逆効果だったりします。
また、
非営利の事業は、
「お金」という資本主義の論理では、
人は動きません。
気の遠くなるような、
地道なコンセンサス(同意)を取ることの繰り返しで、
ようやく関係者は動いてくれます。
単純な利害関係では決して動いてくれません。
そんなわけで、
成功する確実性は、まったくない中で、
目標すら容易に定めることができない中で、
とにかくゆっくりと前進していくしかないわけです。
不確実性の中で、
忍耐の連続が、延々と続くわけです。
こういった世界に触れるにつけ、
よっぽどビジネスの方が、お金を稼ぐ方が、簡単だな、
としみじみ感じます。
不確実性の中で、
「こんなことやって本当に意味があるんだろうか」
と思う毎日の中で、
私を常に勇気づけてくれたのが、
この本です。
誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる
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原題は、
「Getting to maybe(”かもしれない”を目指す」。
です。
本当に素晴らしい本なので、
少しでも、
社会起業や、非営利事業、ソーシャルイノベーション、
に興味がある方は、
ぜひ読んでみてください。
おすすめします。