文章の達人の本~ダンナ様はFBI
私には尊敬する「文章の達人」が3人います。
そのうちの一人が、
田中ミエさん。
言葉のひとつひとつに魂がこもり、
「他人がどう感じるか」をいつも考えているかのような、
優しい感性。
「読みやすくてシンプルな」文章とは、
こういうことをいうのだろうな、
と思います。
その、
田中さんの最新刊が、
この本。
なんと、
彼女の旦那さんは元FBI捜査官のアメリカ人。
思いっきり純和風な雰囲気の、
田中さんからは想像もつかないんだけど、
なるほど、
いわれてみれば、
文章の奥深さは、このような多様性から生まれているのかも、
と思わずにはいられません。
(これは本当の話。
よい文章を書くには、様々な感性を磨く必要があります)
文章の上手さは、
見てもらえればわかります。
ビジネス、マーケティングを賄いとしている人も、
エンターテイメントとしてぜひ見てもらいたい。
元FBIの旦那さん視点の、「失われがちな日本の美点」
にはっとします。
「礼に始まり礼に終わる」
とても大事なことです。
外人だからこそ、
日本の失われつつある美しさがわかるのでしょう。
また、とても学ばせてもらったのは、
アメリカ社会と同じ問題や解決方法は、確実に数年後日本にやってくる、
ということ。
これは、
私が経営の世界で、ヒシヒシと感じることです。
その他すごいエピソード満載。
とのかく正義感が強い旦那さんは、
優先席にいる若者をどかして女性を座らせる。
タバコをすうやつを注意する。
とにかく率直にダイレクトに行動するわけです。
でも、
「あたり前に正しいことを、あたり前に言う」
ことが、なぜか私たちはいえなくなっていますよね。
それにしても、
田中さんのプロフェッショナルぶりは感動しました。
文化の違う結婚に、
子育て。
そのうえ、仕事を手抜きすることなく進めていけるのは、
まさに手に職を持ち、たくさんの人から仕事を依頼されるだけの、
信用あるスペシャリストだからこそ、
だと思います。
「ダンナ様はFBI」、
ぜひおすすめします!
[fbi]
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