深刻なあるトラブルに遭遇中。
正直、
現在、深刻なトラブルに直面中。
人はだれでも、10年に一度くらいは、
「こんなつらいことには耐えられやしない。
なんでオレがこんな目にあわなきゃいけないんだ」
と神を呪いたくなるような、
つらい出来事に遭遇するだろう。
信頼していた人に裏切られるという事実は、
私たちからすべての希望を奪っていく。
私は、
こういうときには、この2冊の本をひっぱりだす。
一冊目は、
それでも人生にイエスと言う
著者はアウシュビッツ収容所の生き残りで、
「どんな過酷で絶望的な状況でも、
人がどのような態度をとるかは、
その人の持つ心の自由に選択がまかされている」
という、人間の尊厳の偉大さを書きつづっている。
つまり、
アウシュビッツのような、
凄惨で救いのないような世界にあっても、
「絶望して生きる力を失う」
のか、それとも
「断固として人間の尊厳と希望を失わずにいる」
のかは、
他人や自分の環境が決めるのではなく、
自分の心が決めることだ、
といっている。
さらに、こうも言っている。
「人生に何かを期待するのではなく、
人生に何を問われているのかを考えよ」
と。
まさに、人類の英知だと思う。
もう一冊は、これ。
著者は、
「世界で最も過酷なレース」ツールドフランスを7連覇した、
あのランス・アームストロング。
順調にプロレーサーとして活躍してたランスは、
25歳の時に、睾丸癌に冒される。
しかも、肺にも脳にも転移していた絶望的なステージ3
(白い巨塔を見た人なら意味がわかるだろう)。
生存率20%以下の状況から、
過酷な手術と化学療法に耐え、死地から脱出。
そこから奇跡のカムバックを果たし、
2年後のツールドフランスで優勝を果たす、
感動の実話。
「癌は僕の人生に起こった最良のことだ」
「僕たちには二つの選択肢がある。
あきらめるか、死にものぐるいで闘うか、だ」
などの名言を残す。
ヴィクトール・フランクルは、
アウシュビッツで家畜以下の扱いでいつ殺されるかわからない
状況にあっても、誇りを失わずに生還した。
ランス・アームストロングは、
癌から生還しただけでなく、
男の生殖能力を奪われ、
スポーツ選手としての筋肉もすべてそぎ落とされる、
圧倒的に悲惨な状態でも希望を失わず、
後のツールドフランスで7連覇の偉業を達成した。
二人とも、
「なぜオレがこんな目にあわなきゃいけないんだ」
と神を呪いながら絶望するのではなく、
人生がつきつける挑戦に屈しない道を選んだ。
この偉大な人々のストーリーを見るに、
私の悲惨さなど、
米粒よりも小さいことであることは間違いない。
どんな過酷な状況でも、
誇りと気品を失わずに、「人生にイエス」と言おう。
そこから、何かがはじまるはずだ。