直帰率は低ければいいわけじゃない
「直帰率」=
そのページを入口としてサイトを訪れた人のうち、そのページしか見ないで帰ってしまった割合のこと。
10人サイト訪問者がいて、「ほかのページにいかないまま、バックボタンを押した人が9人」という状態なら、直帰率は90%となる。
サイトのABテストの話が、
Googleブログに掲載されていた。
マーケティング・センスの高いお客さんから、
アクセス解析、分析を詳細にすべきか?
と聞かれるが、
「あまりやらなくていいです」
と私はいつも答えている。
例えば、
上記ブログでは、
「直帰率が高い=悪いサイト」
という前提をもとにしているが、
これは必ずしもそうとはいえない。
例えば、
こちらのサイト。
あるキーワードで、
何年も前から常に広告上位表示をしている、
優れたサイトだが、
(コンバージョンが取れていなければ、長期間高額入札はできない)
かなり、直帰率は高いはずだ。
なぜなら、
リンク先も少ないし、
すぐにアクションをしたい人には、
そのページで即刻申込みをしてもらう
ような戦略をとっているから。
要するに、
じっくりサイトの中身を見てから購買検討
するような客は、相手にしていないのである。
「緊急需要」が高いビジネス市場の場合、
直帰率を低くする努力は不要で、
「いかに、緊急性の高いお客に狙いを絞り、
スムーズに申し込んでもらえるか」
にフォーカスした方が、
コンバージョンは間違いなく増える。
また、
検索エンジン市場においては、
こういう緊急ニーズ・ビジネスの方が、
圧倒的に向いてるという事実も、
重要なファクター。
目的が違えば、
指標の意味も変わります。
解析や分析をやる前に、
「いかに粗利を高くするか」
「優先度の高いお客から粗利を確保する上で重要なことはなにか」
といった「経営視点」を明確にすることの方が、
はるかに重要ですよ、
ということです。