人間の言語機能の不思議さ。
投稿日:2007年10月28日
さて、
今日は面白い日だった。
1歳9ヶ月になる息子。
パトカーや救急車の「サイレン」が好きで、
「ピーポーピーポー」のことを「ティト」
(本人は「ピポ」といっているつもりらしい)
というのだが、
遠くの方で鳴っているサイレンを聞くやいなや、
私のほうをを見て、
「ティト(ピーポー)鳴ってた!」
と、生まれてはじめて
「文脈」をしゃべったのである。
「主語」+「動詞」
の極めてシンプルな構造だけれども、
まぎれもなく私に伝えたメッセージは、
単語ではなく文脈だった。
注目すべきは、
「文脈」をしゃべり始めたこの時期、
実は最近、
急にブロックを積んだり、
パズルを組み立てたりするようになっていたこと。
手による緻密な動きと、
脳の言語機能は、
やはりかなり密接な関係にあるらしい。
(人間の左脳に言語野があるのは、利き手である右手を制御する左脳と関係がある、といわれている)
おそらく、
手の動きでロジックを覚えると、
言語のロジックも使えるようになるのだろう。
(単語もしゃべれない赤ちゃんは、
指を単独で動かすことができない)
私の経験上でも、
「パソコンのキーボードで文字を入力しているとき」
と、
「紙に手書きで文字を書いているとき」
では、
なんとなく脳の働きが違う気がしているが、
おそらくこの話と無関係ではないと思う。
あんまり
子供のうちから、パソコンばっかりにさせるのは、
あんまりよくないのかな~、
と考えている滝井でした。
↓「手と脳と言語」
について知りたい方は(そんな人いないか(笑)、
このマニアックな本がおすすめです。